象のテラス・癩王のテラス
癩王とは、ライ病の王との意味である。文豪三島由紀夫の戯曲「癩王のテラス」の舞台となったところだ。毒蛇の血によってライ病に感染した王は、観音(バイヨン)の名を呼びながら、あの世に旅立ったのであろうか。癩王は、戦争を根底から否定する仏教の教えを受け入れながら、一方では、国民を引き連れ、各地を転戦し、戦を通じて、巨大な富と利権を手にした。しかもその支配領土は、現代に置き換えると、タイ、ビルマ、ラオス、ベトナムにまで及ぶ規模だという。まさにユネスコ世界遺産「アンコール・トム」や「アンコール・ワット」の遺跡群は、その王国の形見そのものなのだ。考えてみれば、偉大なリーダーもまたライ病という予期せぬ病に冒され、死を前にしては、仏の名を連呼するしかなかったのかもしれない。一説によれば、アンコール滅亡の内的要因は、ライ病の蔓延があったと言われている。テラスに至る暗い回廊を廻りながら、王の命の叫びと祈りが聞こえてくるような気がした。(It is risked by the sickness of leprous not anticipated, and a great leader also might make the death, and call repeatedly goddess of mercy's name. An inner factor of the encore ruin is said that leprous spread according to one theory. Calling out king life and the prayer thought that I heard it a dark corridor to the terrace though it was surroundings. )
Sep 13, 2010
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